気付くと自分が通っていた中学校にいました。たぶん3年生の時の教室。トイレに行こうとして廊下に出ると、どこにもトイレがないという悪夢でした(笑)
その夢の中で、当時のクラスメイトに会いました。美人で、気丈で、文武両道。弱音を吐く姿なんて見たこともない。それほど仲が良かったわけではないけれど、ある日「悪口言われるんだ」「学校行きたくない」と、校庭の隅でわたしにポツリと漏らしたことを覚えています。何でもできるが故に僻まれる。そういう子でした。
……夢で会った彼女は笑っていました。一人で俯いていたわたしを、懐かしいあだ名で呼んで。卒業以来ほとんど会っていないけれど、あの日のことはずっと覚えています。今はどこで何をしているんだろう？目が覚めて、彼女が今あんな風に笑えていたらいいなと思いました。