人間の生と死は表裏一体。でも、生から死への一方通行。
死から生へは戻れない。だから人は死を怖がる。
長い時間を過ごしていれば、悲しいこと、つらいこと、泣きたくなること、いっぱいある。
ここの生徒は多くが十代だろう。このごろ、平均寿命が八十歳を超えた。あと六、七十年、生きてみてもいいのではないだろうか。人生の中では、マイナスなこともある。でも、それ以上にプラスのことがあるはずだ。
生きる、ということは決して恥ずべきことではない。この世界に生を受けたという奇跡を楽しむべきではなかろうか。
逃げたいことからは逃げればいい。やりたいことをやればいい。それで怒られても、また明日はくる。
でも、人の生命を奪ってはいけない。他人の命も、もちろん自分の命も。
人生は、何が起こるかわからない。だから怖いし面白い。お先真っ暗?そんなはずはない。この世に生きている限り、一筋の光、ぼんやりした光、消えゆきそうな光…。どんな光でもあるはずだ。その光源に向かって進めば、未来は明るいはずだ。
だから、自分で命を絶って楽になろうという考えはしないでほしい。俺一人の力、文章じゃあ、力不足かもしれない。それでも、あと一日でも、と思ってくれる人がいれば、それ以上の喜びはない。
ニュースで学生の自殺者の報道を見ると、悲しくなってくる。あなたが死んだら、誰かが悲しむ。家族、友達、近所の人、全く関係のない人たちが。
人を悲しませるのは、人がすべきことじゃない。すべきなのは、生きること。
素晴らしい。
なれなれしいですが
僕もそう思ってます。