おばあちゃんが死ぬちょっと前、愛媛から長崎まで会いに行きました。
その時にはもう話すのもやっとという感じだったのですが、私と妹たちに2つ話をしてくれました。
「お母さんとお父さんに感謝して生きてね。お父さんたちがいなきゃ、あなたたちはここにいないんだから。お友達にも、誰にでも感謝の気持ちをもって生きて。」
私はその時、お父さんとお母さんに対して少し反抗期みたいになっていましたが、
この言葉を聞いて泣きそうになりました。
「『私なんか』とか、『なんか』を使っちゃダメ。なんかじゃない、あなたはお父さんからもお母さんからも愛されてうまれたんだからそれを忘れちゃダメ。もちろんおばあちゃんも愛してるからね。」
『なんか』
この言葉は、私が中1くらいからずっと思っていた言葉です。
中学校に上がって、友達がいい子ばかりで、その中でなんで私だけこんななんだろうってずーっと思っていました。
だから、とてもびっくりしたし、うれしかったです。
でも、同時にこの話を聞いて、もう長くないんだなというのを悟って、
必死に涙を隠しました。