いつも出来ることといえば
朝会が終わった時に
退場するあなたを目で追うことや
或いは部室から見える校庭で
部活に勤しむあなたを見て
頭の中のストーリー、膨らませるだけさ
あなたが卒業してから、あと一年間どうしたらいいの?
気持ちなんて、伝えられないよ
挨拶だってまともに出来ないし
桜よもう少し待って、もう少しだけ…
ああ無慈悲ね。
いつもあなたときたら
私とすれ違う時に
「おはよ〜」だなんて挨拶をしてくれるから
必死に返す丁寧語は
あっていたかしら、不安になる
不安になって振り向けば、広いその背中。
あなたが卒業してから、この想いの置き場はどこにしよう?
伝えられればどんなに楽でしょう。
出来るならば今すぐ駆け寄って
背中に抱きついて「大好き」と言いたい
ああ、出来ない。
あなたの卒業式に、「おめでとうございます」なんて、やっぱり。ああ、やっぱり私、私、言えやしないよ
この気持ちはどうしたらいいの?
大好きなの、諦めきれないよ
ああ言わなきゃ、もう時間はないの?
言わずに終わるそんなのやだ
桜よもう少し待って、もう少しだけ…
ああもう一度