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無題

ついてくる虚しさをどうしても振り払えない自分に
嫌になったのは、もう何年も前のことだと思い出す
缶コーヒーの空き缶、お前いつからそこに寝っ転がてんだ?薄汚れて見えるパッケージは、この寒さでも変わらない。


腹が立って蹴っ飛ばしてみても、カラコロンコロンコロンなんてって、転がるだけ
あぁ、また一人ぼっちだ。肩にかけたカバンが、いつもより重く食い込んでる。


ライブハウスの空気は、限りなく肺を汚す薫りがしてる。
それでも僕にとっちゃ、まるで故郷の薫り。あぁ懐かしい。
何度目の冬だ?そして何度目の孤独だ?いや、逆か、僕は1度も、孤独を抜け出したことなんてない


腹が立つ気力すら削がれて、ただ、寒い空気に黄昏て、夜が終わるだけ
あぁ、まだ一人ぼっちだ。飛んでいったカラスは、僕を蔑むように「カァ」と鳴いたな。


大人になる感覚、感じたこともないけどな。
ふと思い出す顔、だいたい決まって君なんだよな。
思ってもない会話、しょうがないのか?未来のためか?
わかってないのはどっち?ていうかわかってないって、なにが?


缶コーヒーの空き缶、お前いつからそこに寝っ転がてんだ?僕がそこに寝っ転がるから、お前僕の代わりになってくれないか?

はは、無理か。


笑えてきて、蹴っ飛ばしてみても、カラコロンコロンコロンなんてって、転がるだけ
あぁ、また一人ぼっちだ。肩にかけたカバンが、いつもより重く食い込んでる。


腹が立つ気力すら削がれて、ただ、寒い空気に黄昏て、夜が終わるだけ
あぁ、まだ一人ぼっちだ。飛んでいったカラスは、僕を励ますように「カァ」と鳴いたな。

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