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Stained glass

プールの底から見上げた空
光の束は掴んでしまえそうだった
未来はまるで輝いているかのようで

公園のはしゃぎ声 虫取り網
自転車 ダサいヘルメット
テレビゲームに興じたこと

世界に悲観も楽観もせずに
ただ美しいものを美しいように
ありのままに魂に映せたこと

帰り道 君が指差した飛行機雲
夕焼けにほんのり混じる夕餉の調べ

手を振って またね

無色透明だった心
まだ透き通ったままかな

いつか離れていって 遠くなり
随分と薄汚れて かけ離れてしまったけど
どれだけ不純な物をとりこんでも
着色ガラスのようであれたなら
いつか僕らの破片は継ぎ合わされてさ


大丈夫
無色ではないけれど
きっとまだ透き通ったままだよ

教会で ステンドグラス越しにみた光は
とうめいな花束のようだった

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  • 光、って透明を通り抜けてきたものだから、こんなにも美しいのかな…
    いつまでも無色のままでは生きられないけれど、不純物でもとうめいな光を届けられるのなら、生きていてよかったって云えるのかな。

    いままで生きてきたこと、たくさんの想い出は白い光を色とりどりに変えてしまう力を持っていますよね。