0

無題

夜の海辺を散歩する。
陽の光が届かなくなったので
もう月のかたちを覚えているひとは
数えるほどしかいない
近頃は恒星の瞬きと灯台の明かりしか
夜の頼りがない
日が沈むたびに
真っ黒な色水に染まってしまうような
この
せかいはきっと まだ美しい。

  • この灯台の明かりは
  • 一体どこまで届くのだろう
レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。