あの頃の私は
あなたが羨ましかった
本当のお兄ちゃんみたいに優しかった
あなたが
追いかけても追いかけても
先を歩くあなたが
どうしようもなく好きだった
私が中学生になった時
あなたは高校生になった
あなたが大学生になった時
私は高校生になった
そして私が高校を卒業する時
あなたと同じ苗字の女の人と
また先を歩くあなたの背中を見た
なんで私じゃないの
なんで私はあなたと
何も同じじゃないんだろう
こうなるんだったら一層の事
もっとかけ離れた存在でありたかった