卓球部のみんなのことを本当の仲間だと思えたのは、引退試合の時でした。
私たちの代には1学年上の先輩がいなくて、必然的に後輩と喋ることが多かったです。フレデリック先生にみんなでハマって、試合前にオンリーワンダーを聴いてから試合に臨むこともありました。その日の大会のおかげで都大会に出場したこともありました。
引退試合、団体戦と個人戦で後輩の二人が同じ人に負けました。最後にその人と当たったのは私でした。
その試合に勝った後、私は初めて部活で泣きました。
それまでは怒られてばかりで、真剣に練習していたことなんてあまりなかった。部員のみんなも、仲間というよりは友達という感じだった。
引退試合で感情を共有できて初めて、仲間とはどういうものなのかを知ることができました。
その次の試合に負けて、二度目の都大会には行けなかったけど、今までで一番大切な思い出であり、それを応援してくれたみんなは、一番大切な仲間です。
本当にありがとう。