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喜び、そして悲しみ

いつも思う
『私の喜びは誰かの悲しみ』
『私の悲しみは誰かの喜び』
「人の不幸は蜜の味」というけれど
それとは違う、世の決まり事

嬉しいことがあった
私は喜んだ
その時ふと思う
誰かは辛く悲しいのだと
そう思うと素直に喜べない
辛いことがあった
私は悲しんだ
その時ふと思う
誰かは喜び嬉しいのだと
そう思うと悲しんではいけないような気がして

何をするのも怖くなった
でも何かしないと生きていけない
だから選ぶ
誰かが悲しむか、私が悲しむか
もちろん私は私が悲しむ道を選ぶ
誰かが悲しんでも責任は取れないから
決して綺麗事じゃない
ただの卑怯な逃げ
そうして私は私を殺す道を歩み進む
生きるための、殺す道を
矛盾している?
…しててもどうしようもないからさ

私は今日も歩み進める
生きるための、殺す道を
どんなに傷付こうが、
心にしまいながら

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心はコップ

「辛い」をどんどん注がれて

溢れそうでも注がれて

溢れていても注がれて

どんどんどんどん注がれて


『頑張れば何とかなるんじゃない?』

その言葉がコップにヒビを入れる

『どうしたら少しでも楽になる?』

その思いがコップを小さくする


いつしかコップは割れてしまう

溢れたコップはどうにかなるけど

割れたコップはどうにもならない

割れたコップは破片となり

身体中を傷付ける

溢れて行き場を失った「辛い」は「無」となり

身体中を黒く染める

こうしてヒトは壊れていく


心はコップ

「辛い」をどんどん注がれて

溢れそうでも注がれて

溢れていても注がれて

どんどんどんどん注がれて


いつしか心は消えていく