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逃鷲造物茶会 あとがき

どうも、テトモンよ永遠に!です。
毎度お馴染み「造物茶会シリーズ」のあとがきです。
今回もお付き合いください。

今回のエピソードは主人公がかすみみたいなお話でした。
割と造物茶会シリーズのお話(構想中のものも含む)の中では珍しい、”ナツィが中心じゃない“物語でしたね。
一応このシリーズにおいてナツィは”主役“ということになっていますが、スーパー戦隊シリーズみたいに主役以外の主要キャラが中心になるエピソードがあってもいいということで作りました。
これからもこういった、“主役以外のキャラが中心になる”回が出てくるので、どうぞ楽しみにしていてくださいね。

という訳で、今回は短めだけどここまで。
「造物茶会シリーズ」第7弾(絶賛執筆中)をお楽しみに。
あと来週から「ハブ ア ウィル」の記念すべき20個目のエピソードを投稿し始めます。
昨日完成したての新エピソード、楽しみにしていて…なのですが、このエピソードを語る上で必要だろう番外編を今週末の土日に投稿しようと思ってます。
こちらもお楽しみに。

ではこの辺で。
現在開催中の企画「テーマポエムを作る会」への参加も待ってます!
それでは、テトモンよ永遠に!でした〜

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逃鷲造物茶会 Act 16

「あなたがわたしの正体に気付かなかったのはビックリだったけど、これは好都合と思って利用させてもらうことにしたの」
ごめんなさいね、とエマニュエルは謝る。
「でもお世話になるのはこれでおしまい」
エマニュエルはそう言ってかすみに背中を向ける。
「そろそろ失礼させて頂くわ」
「あの!」
エマニュエルの言葉に対してかすみは声を上げる。
「これから、これから、どうするんですか?」
かすみの質問に、エマニュエルはちらと振り向く。
そして微笑みながらこう言った。
「さぁ、先のことは考えていないわ」
でもいいじゃないとエマニュエルは前を向く。
「行き当たりばったりな生き方も」
そう言って、エマニュエルは屋上の柵に上り、その上に立った。
「紅茶、おいしかったわ」
エマニュエルはそう言って振り向く。
かすみはなんと言っていいか分からず困惑するが、エマニュエルは気にせず前を向く。
そして広げた両腕を鷲のような翼に変化させると、思い切り屋上の柵を蹴って飛び立った。
かすみは1人、屋上でその様子を見送った。

〈逃鷲造物茶会 おわり〉