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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 番外編 スプリングミーティング ②

「なぁ何買うー?」
「俺コーラ」
「オレンジジュースにしようかな」
「そう言えばさー」
おれ達は他愛もない話をしながら列に並んだ。
「それでさー、ソイツがギャーギャー言うから~」
「何それ~」
自販機に並びながら、おれ達の会話も盛り上がる。
これもおれ達の日常だ。
「でさでさ」
「うわヤベーじゃん!」
話が盛り上がった拍子に、仲間の1人がちょっと突き飛ばされた。
そして偶然前にいたおれにどんとぶつかる。
「おっと」
そのまま前につんのめったおれは、目の前に並んでいた小柄な少女にぶつかった。
ちょうど自販機で買った商品を取り出そうとしていた少女は、自販機に突っ込むようにして転んだ。