「だから今日はナツィが服選んでくれるんでしょう?」
「うっ」
かすみの思わぬ言葉に、ナツィは思わず焦る。
「そ、それは…」
仕方ねぇだろとナツィは顔を赤らめるが、かすみはふふ、と笑った。
「じゃあ、行こっか」
そう言ってかすみはナツィの手を取ると、そのまま路地を表通りの方へ歩き出す。
ナツィは、あっちょっと…とかすみにそのまま引っ張られていった。
「…」
2人が喫茶店の前から去っていくと、近くの角から白いカチューシャをつけた金髪のコドモとキャップ帽を被った赤髪のコドモがそっと顔を出す。
赤髪のコドモはナツィとかすみが遠ざかっていくのを見ると、傍の金髪のコドモになぁ、と話しかけた。
「アイツらホントにデートするんだな」
「でしょ‼︎」
金髪のコドモは楽しそうに答える。
「この前2人でお出かけしよ〜って話し合ってたからね!」
「へ〜、やるじゃんきーちゃん」
赤髪のコドモがそう褒めると、金髪のコドモ…きーちゃんことキヲンはえへへ〜と照れた。