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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 24.ヴァンパイア ⑪

それから3日後。
あっという間にヴァンピレスがわたしにあの”提案”の返事を聞きに来る日が来てしまった。
この3日間、わたしは期末テストの勉強をしつつヴァンピレスへ対する返事を考え続けていたが、考えれば考える程に頭がこんがらがってきていた。
そもそもの話、なぜヴァンピレスがわたしなんかに”提案”なんてものをしてきたのだろう。
こんな異能力を持たない平凡なわたしと手を組んで、彼女が本当に得をするのだろうか。
彼女は『あなたもわらわも損することはない』だなんて言っていたが、正直言ってかなり怪しい。
あの他人の異能力を奪って回っているヴァンピレスの事だから、きっと裏があるような、そんな気がした。
…そう考えながら、わたしがいつものショッピングモールをぶらぶら歩いていると、不意に前方からあ、と聞き覚えのある声が耳に入る。
わたしが顔を上げると、数メートル先からネロ、耀平、黎、師郎が近付いてきていた。
「あ、みんな」
わたしがそう言うとネロが、そういやアンタ今日はいつもの場所にいなかったなと思い出したように声をかける。