風に揺られて歩く夜道。
ポッケに手を突っ込んでひとり歩く。
街灯の光しかないこの夜の町でひとり自由に進む。
夜は、自由に歩いていてもなにも言われない。
逆に日が出ている時は目立っちゃうから変な人って思われるけど
夜は暗いから見えないんだ。
人の目を気にせず自由に歩ける。
周りながら、大きく手を広げながら。
音楽をかけながら夜道を歩く。
落ち着くんだよな。これが
周りに惑わされて、周りを気にしなきゃいけない
矛盾と混沌な世界で生きてる僕。
繊細な糸の塊のような僕は、すぐちぎれそうになる僕は
今、夜道を歩いてる。
これは独りじゃないただ1人の休息時間なんだ。
あれ?いつの間にか海近くに来ていた。
座れそうな崖に腰掛けて暗い静寂な海を眺める。
波の音を聴きながら。
真っ暗な世界のこの景色が
張り裂けそうな今の僕の心を浄化してくれる。
ずっとここにいたい。ただここにいたい。
しかし人気のない人の気配もない僕しかいないこ夜道をまた歩く。
また、現実を生きないといけないのか。
いやだな。このままずっとこの時間が続けば良いのに…
だけど僕はまた歩いていた夜道を歩く。
また来ようと思いながら。