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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 24.ヴァンパイア ⑲

「普段なら、こう…ガンガンおれ達の輪に溶け込もうとするのにさ、今日は全然じゃん⁇」
何か変だなーって、と耀平はネロと一緒に頼んだメロンフロートのアイス部分をスプーンですくった。
わたしはそ、そう…?と首を傾げてみせたが、今度はここで師郎が、まぁそうだよな、と会話に入ってくる。
「さっきゲーセンにいた時から気になってたけど、お前さん、今日は妙に大人しいし」
その上周りも気にしてるし、何かあったのか?と師郎はわたしの目を見た。
ネロも黎もわたしの方を見ているし、何だかその場の雰囲気がわたしに”話したら?”といった感じになっていく。
わたしは、ヴァンピレスとのあの件を話すべきか迷った。
話したらネロ達は助けてくれるかもしれないが、いつもどこからともなく現れるヴァンピレスが、どこからこの様子を監視しているか分からない。
どうしたら…とわたしは思ったが、このまま場を微妙な雰囲気にしておけない。
だからわたしは、あえてこう話すことにした。