『城壁の外北東17キロメートルの地点にディソーダーの出現を確認。リニアーワルツ、緊急出動お願いします、緊急出動お願いします』
「まずいぞ、やつらが出たんだ」
「ファナ、アッド、お前ら早く行ってこい!」
後輩研究員が07号室のドアを勢い良く開けて、リニアーワルツたちに怒鳴る。
「うっさいわね気安く呼ばないで!」
「こら、研究員の方にそんな口聞いちゃダメだろ」
「むぅー」
アッドが子供を諫めるように言うと、ファナはこれまた子供のように口を尖らせた。
「さ、行くぞ」
「ええーん、こんなときに! さっさと終わらせて続きするわよ」
「なんだ続きって……」
アッドは呆れながら、走って部屋を出ていくファナを追いかけた。