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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ㊱

「⁈」
ネクロマンサーが振り向いた時には、その分身は白い鞭を振り上げて彼女に襲いかかろうとしていた。
このままでは…!とわたしが思った時、そこへ何かが飛んできて分身に直撃する。
飛んできたもの…ペットボトルは、分身をすり抜けて道路に落ち、分身は霧散するように消滅していった。
「今のは…!」
わたしはそう呟いて思わずペットボトルが飛んできた方を見ると、よく見知った2人組が立っている。
そのうちの一方…あまり背が高くない方の少年は、いわゆる投球フォームをし終えたところだった。
「黎! 師郎!」
ネロがそう声を上げると、2人組のうちの背の高い方、師郎は助けに来たぞっ‼と足元に落ちていた空き缶を蹴飛ばす。
空き缶はそのままヴァンピレスの額にぶち当たった。
「うっ」
ヴァンピレスはそううめいてよろけるが、すぐに体勢を立て直す。
「貴方達、わらわの分身で撒いたはずじゃ…」
ヴァンピレスはぎろりと黎と師郎の方を見やるが、まー上手い事かわして消し飛ばしてやったって所さ!と笑った。