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Tell us terrible Terrors:のろい、まじない、きりはらい その⑥

二人は、学園から徒歩5分ほどにある最寄りの地下鉄駅で電車に乗り込み、5駅先で下車する。
「この辺にいるっぽいよ」
「分かるんですね。便利な『略霊』してますねぇ」
「どうも。そんじゃ、案内するよ」
「頼みますよセンパイ。ここじゃタイプライター引っ張り出すスペースも二人きりになれる空間も無いんですから。私は無能なものだと思ってください」
駅を出て、清嘉の先導で二人は追跡を続ける。やがて二人は雑居ビルの隙間の細い抜け道に潜り込み、薄暗く人気のない裏路地に出た。
「あ、いた……“メリーさん”!?」
清嘉が慌てて駆け寄ると、召喚体は、首と腰で切断されていた。完全に分断された脚だけが歩いており、胴体部は分離した下半身のスカートの裾と、頭に被ったボンネットを小さな掌で掴み、3つの部位が辛うじて生き別れにならないように繋ぎ止めていたのだった。
召喚体は清嘉の悲鳴じみた呼び声に足を止め、首を転がすようにして振り返る。
『あっ所有者ぁ~。メリーさん斬られたの~』
その声色は凄惨な現状に反して、あまりにも気の抜けたものだった。