あのころより、つよくなったよ。 19歳から10年経って いまでもたくさん泣くけれど、 たくさん叱られるけれど、 それはのびしろがあるからなんだ! と素直におもえるようになったよ たくさん転んでかさぶたもできて なおったり、かさぶたの後が残ったものもあるけれど、 あのころより、つよくなったよ。 あのころから、つよくなったよ。 すてきなひとたちがそばにいるよ。 いままでのわたしを、がんばったんだねとだきしめられるよ。
綺麗になろう。美しくなろう。強くなろう。やさしくなろう。しなやかにまっすぐに。すがすがしく、風を切って、走るように、歩くように、のびやかに、生きていく。
え?って顔をしてこっちをみた ほんとに不思議そうに、なんでっ?って 顔をしていたのに ごめんね。大切にできなくなっちゃったの。だからお別れなの。ごめんねって、そんな顔をしていたはずなのに 手を離したのはわたしなのに あなたのおもかげが部屋にあふれているから あなたからもらったプレゼントが捨てられないから あなたをいまも想うから あの頃よりよっぽど苦い カフェオレの味
ひとみをとじても ひとみをあけても 浮かんでくる眩しい笑顔 うれしさがふわっと風船にのって それぞれの空をつなぎだす ここにいること 優しい声と髪をなでるてのひらの やわらかな感触 空がどこまでも広がって あなたとわたし あえたなら いつかきっと約束を あの日またねをあきらめた ひとみにふれたい
まだ雲の低い雨上がり、湿った風の木曜日。 ポケットにロビンソン、歩く道のりは遠くても、 今日はきっと夏の終わりの日。