好き は もう言えないから
珍しく積もった雪の中 震えながら待ってたんだ
君が部活終わるのを。
面と向かって 想いを伝えようと思ったのは
あの日が初めてだったな。
そして思い返せば それ以降も未だに無いな。
別に付き合おうとか そういうんじゃなくて
ただ、知っててほしかった。
君のことをそうやって想う人間も
いるんだぞって。
それで少しでも 温かい気持ちにできたなら
それでよかった。
でもね、ちょっとは 期待してたんだ。
同じ気持ちが 返ってこないかなって。
淡い期待は 儚く散ってしまったけれど
それでも君は優しくて
僕に後悔はさせなかったね。
あれから1年が経って
今年はどうしようかって悩んだよ。
好きの気持ちは消えないままに
報われることがないのは もう分かってるから。
だから今年は3文字分
少しだけ文字を増やして 誤魔化した。
普段の笑顔に色んな想い
全部ひっくるめて 「ありがとう」って。