未確認フェスティバル
未確認な一人一人が鳴らす音は、すごく痛かった。
学生の頃、胸の底に押し込められていた
どろどろして自分を飲み込むような何かとか
キラキラしてるけどつかめない何かが
音にのって私を突き刺していくように感じた。
10代の頃は名前がつけられない感情や衝動に苦しめられて
なくなってくれ!もう楽にさせてくれ!って思ってたけど
今は
「これをなくしたら、私は大人になってしまうんだ」って
丸くなって必死に守っている自分が見える。
鳴る音に、振動に、歓声に、
「お前は何もしないのか」
って言われてる気がして、
古傷をえぐられるような鈍い痛みがやって来た。
痛みから逃げずにちゃんと見なければ。
ちゃんとやりたいことを追いかけなければ。
叫びだしたいような、走り出したいような、
ずっと会えてなかったアイツらとバカみたいに騒ぎたくなるような、
そんな、
すごくぐちゃぐちゃした気持ちで
今日、出勤してきました。