私の明日は何色ですか。 誰も答えてくれない。 自分じゃ分かんないから聞いてるのにさ。 私が今まで塗り重ねてきた色の下から2番目は何色ですか。 自分で確認すれば分からなくもないんだけど、今はそういう気分じゃない。 パレットに出したばかりの色だけでいい。まだ覚えてる。君の声はまだ私のもの。 さっき君がくれたありがとうだけを食べて生きたい。
あの時私が寒いねって言ったら、あなたも寒いねって言ったけど、確かに私の寒いはあなたの2倍だった。 そんなこと言っても、きっと仕方ないんだけどさ、 気づかなければ良かったな。 なんてね。
君が背負っているその蛍光オレンジのリュックは私に死ねと言ってくる。 目がチカチカする蛍光色は得意じゃない。 毎朝楽しそうに友人らと一緒に登校する君とそのリュックを見かける度に、私はもうこの橋から飛び降りてしまいたくなる。 まるでこの世界に一人の様な気になってしまう。
飲み終わった缶コーヒーの缶を君はひたすらに積み上げていて。 私がそろそろ崩れるよって教えてあげたのに、君はそれを無視した。 案の定崩れて、やっと私の方見たけど、もう私の世界に君はいないよ。
君の唇が柔らかいことを知った補導対象の夜10時。私の唇が柔らかいかなんて君にしか分からない。 君の唇が柔らかいことは私しか知らないってことだね。 一回じゃ忘れちゃうのは私だけなのかな。離れてると忘れちゃう、儚い。 何が言いたいって、愛されてるって分かんないってこと。
君の目にはいつもコンタクトが入っている。 そしていつも充血している。 私がもし目薬買ってあげても、きっと、 「ありがとう。」って言って使わないね。 私は爪を噛んでいる。
君のくせを指摘したのも、私の作ったルールを教えたのも、全部意味のあることなんだよ。 あと、駐車場で初めてキスしたのも。 パンをね、落としているの。道に。 思い出せるようにね。
いつだって君は綺麗な音楽を聴いてきたんでしょ。頑張ろう!みたいな。 やる気のびっくりマーク。 君の目はとっても綺麗だよ。キラキラしてる。シャーベットみたい。 私の音楽なんて聴かなくていいんだよ。聴いちゃダメだよ。 私の神様。
ハヤシライスを作った鍋のなかに、洗ったばかりのフライパンが落っこちそうだなーって思って見ていた。 もう一回洗わなければいけない。 私が好きな君の笑顔はそれじゃないからやめて欲しいなって思うんだけど、私がしたい笑顔はこれじゃないから、やっぱり今のままでいいや。
泣きたい時は泣いていいんだよって君が言ってくれた。 泣きたい時も笑ってて偉いねって君が言ってくれた。 赤と青混ぜてチューブで売ってる紫になったことがないの。 だから、あたしはいっつも赤は赤として、青は青として使っている。青の方が減りが早い。買わなきゃ。 青は赤では代用できないからね。