はっきりなにかされたわけでも、 はっきりなにか言われたわけでも、 ないんだけど、 それでも、 だた、 だた、 また裏切られる、 ひとりにされる、 そんな不安が また。
連絡先をもっている相手はたくさんいる。 だけど、眠れない夜、電話できる相手はいない。 不安なとき、意味もなく連絡できる相手もいない。 どうして、どうして、どうして、 助けて、なんて誰かに言うこともできなくなった。 いや、最初からできなかった。 弱虫なんだ、あたしは。
なんでって泣きわめくのも 信じてたのにって怒りをぶつけることも ぜんぶ、疲れたんだ。 ただ、それだけ。 逃げて、諦めただけ。 なんの解決にもなってないけど 泣きわめいても怒っても いつもどうにもならなかった。 だから、もういいや。 もう、いい。
叶わない、って 君の眼中にわたしはいない、って 君の元カノがわたしとはぜんぜん違うタイプだ、って わかってる。わかってる。 だけど。それでも。 ほんとにほんとに、好きなんです。
才能がある、という夢を見る。 運動ができて、勉強もできて、友達が多くて、彼氏もいる。 わたしはなんでも持っていて、欲しいものなんてない。 僻む声さえもない。 すべて自分の思い通り。 満たされている。 目が醒める。 醒めたら、夢は、消えた。 そして、わたしは空っぽの現実と向かい合うために、ブラウスの袖に手を通して、制服のスカートをはいて、髪を結び、ローファーを履く。 さあ、なにもない現実と、今日も戦おう。
やかんを片手で持てるくらいには、大人になった お弁当を自分で作れるくらいには、大人になった ウソを吐いているの人が見分けられるくらいには、大人になった だけど。 ウソが下手な子供 まだ信じてる子供 諦めきれない、子供。 それでも、 泣きわめけないくらいには大人。
つらくて 助けてほしくて だけど 今はなにも信じられないから たとえ、もし、いないと思うけれど、もしも、優しい誰かがいたとしても、 差し出された手も かけられた優しい言葉も すべて嘘に感じてしまうから。 どうして生きてるんだろう、なんて。 嘘に感じるなら まっすぐ信じられないのなら 人間として価値がないんじゃないか、なんて。
今回こそは、もう信じられない 信じたくない
明日起きたらなにもなかったことになっていてほしい 明日起きたらこの不安が消えていてほしい 明日起きたら。 明日に望むことは残酷なことだと知っているけど、気づかないフリで、今日も願う
周りに馴染めないなら 潰されそうになるなら 自分らしさなんていらないと 嘘の自分を重ねて ごまかして 演じて だけど これでいいのか、と 周りに溶け込めたとしても それは嘘の自分だから ほんとの自分は溶け込めていないわけで ずっとみんなの輪の中に入れずに 見ているだけなわけで だったら 嘘はついてはいけませんという 小さい頃に聞いたその言葉を信じて 生きていこうか、なんて。