ほら、また泣いてる。 泣いたって何も変わらない事 わかってる。 でも悲しくて悔しくて、涙が止まらないの。
あなたはいつも乱暴で人を傷つける事しかできないけれど、本当は強がっているだけで、不器用なだけで…誰かと一緒に笑っていなきゃ、誰かに励ましてもらわなきゃ、崩れていってしまいそうなほど弱いの。 でもそんなあなたが弱いのと同じだけ優しい心も持っている事 私は知っているから… だからあなたとは一緒に居たいと、心から思ったのです。
私は 彼女の中にある 線の向こうに行ってはいけない。 その線は誰でも持っているものだけど、彼女の線は透明で私にはよく見えない… うっかり足を踏み入れてしまうと激しく突き返されるの… 彼女の中にいる私は、広い世界にいるようで実は 物凄く狭いところに閉じ込められたままなのかもしれない…
こんな事、前にもあったな。 なんて、思い出した時にはもう遅くて、 また同じところに置いていかれる。 忘れちゃいけない、忘れちゃいけない。
家族もいるのに、友達もいるのに… なのに…なんだろうこの孤独感。 大切に思えば思うほど、それはみんな遠くに行ってしまう気がして… 大切に思ってるのは自分だけなのかな…そんな考えが 頭から離れない。
私は最近思うのです。 大人より子供の方が大人なんじゃないかなって… 確かに大人は色々な知識を持っていたり、人と上手くやる力を身につけているかもしれない…でもそんな知識を身につけていくほど、「純粋な心」を削っていってるような…自分がどんどん汚くなっていく感じがとても苦しいのです…
友達ってなんですか? 家族ってなんですか? 努力ってなんですか? 大人ってなんですか? 良い子ってなんですか? こんな 答えが出ないようなことを永遠に考え続ける…
私がこうやってここに蹲っている間もあなたはどんどん前に進んでいく。 私がちょっと後ろに戻ってもあなたはまだまだ進む。 勇気を振り絞って前に進もうとしても 今まであなたがコツコツと積み上げてきたものには当然追いつけない… そうして私はまたそこで蹲る。 一緒にいるけど、常に私の知らない世界を見ているような… あなたは一番近いようで、一番遠い存在。
あなたは私の持ってないものを持っている。 だからとても惹かれるの。 でも、だからこそ、あなたの言葉を聞いたり、あなたの行動を目にすると、 私はあなたとの大きな差を思い知って、惹かれるのと同じだけ苦しくもなるの。
あなたにこんな事を言ったのは励ましてほしかったからじゃない… 今の私にそんな前向きすぎる励ましはいらないの… 同じ背の高さで話してくれる人が欲しかっただけ…