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最高を超える旅へ  ~BLUE ENCOUNT前に進む「VECTOR」~ No.2

そんなBLUE ENCOUNTは熊本県出身のエモーショナル・ギター・ロック・バンド。メンバーは田邊駿一(vo,g)、江口雄也(g)、辻村勇太(b)、高村佳秀(ds)の4名。インディ・ロックをベースにした強靭かつ破壊的なサウンドやメッセージ性の強い詞世界、情感に満ちあふれた歌声が特色。全国で年間150回以上のライヴを展開し、2014年9月にEP『TIMELESS ROOKIE』でメジャー・デビュー。2016年1月の3rdシングル「はじまり」が第94回全国高校サッカー選手権大会応援歌に起用され話題に。10月には初の日本武道館公演を開催。2017年1月に2ndアルバム『THE END』をリリース。などと、テレビやラジオなどで紹介されている。だが、私はこの紹介以上にBLUE ENCOUNTはliveに行かないとわからないものだと思っている。SNSが発達し、何もかもがネットでわかってしまう世界になってしまったが音楽だけは実際に聞いて感じるものだと思う。こんな文字だけじゃ伝わらない。でも、興味を持ってもらうには知ってもらわないといけない。知ってもらうための手段はたくさんある。文字で伝えるのは、大きな分類のたった一つの手段でしかないということを理解したうえでこの先を読んでいってもらいたい。BLUE ENCOUNTはたくさんの曲を持っている。それも、一つ一つに多くの願いと思いが込められて。3曲入り音源「冬」から始まって新作アルバム「VECTOR」まですべて聞いてくださいなんて言えないし、私も知らない曲だって山ほどあると思う。新作「VECTOR」の前に2017年1月11日にリリースされた「THE END」から書きたいと思う。

2016年10月9日に行われた「日本武道館公演」で発表された2rdアルバム「THE END」私はこの頃はまだBLUE ENCOUNTに出会ってなかった。だから、BLUE ENCOUNTに出会ってCDを見ていた時「なんでTHE ENDなんだろう。出会ったばかりなのに解散なんかしないでほしいな」って思っていた。でも、このタイトルの意味は「解散」なんてことではなく「壊したい」という意味だったのだ。

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最高を超える旅へ  ~BLUE ENCOUNT前に進む「VECTOR」~ No.1

2017年3月20日。晴天の中行われた BLUE ENCOUNT「TOUR 2017 break ”THE END”」
幕張メッセ国際展示場公演が行われた。2016年BLUE ENCOUNTは初の武道館公演など思いっきり走り抜けた1年だっただろう。私が初めてBLUE ENCOUNTに出会ったのはあるラジオ。元気な田邊さんの声と共に鳴り響いた音楽。何の曲だったかは思い出せないがメッセージ性が強い曲だった。それを機に彼らの音楽を聴き毎日生きてきた。初めて彼らのLiveに行ったのは「TOUR 2017 break ”THE END”」幕張メッセ国際展示場公演だった。
私にとっては初Live。本当に魅力的なliveだった。お客さんの中には日本武道館公演を見に行った人も多く、会場のコール&レスポンスはお客さんがひとつになったように感じた。途中のコール&レスポンスでは辻村さんの
「幕張準備できてるかー!?」
のコールに
「幕張準備できてるかー!?」
って答えた私たちは
「それじゃコール&コールだよ」
と言われ一同爆笑する場面もあった。
そしてこの幕張メッセで一番びっくりしたことはアンコール一曲目の「はじまり」でシンガロングが起きたことだ。「はじまり」は、第94回全国高校サッカー選手権大会の応援歌となった曲。バラードとも言える応援歌。MVの最後には
「一緒に戦おう。新たな一歩を踏み出すすべてのひとへ。」
とメッセージが寄せられている。この日、アンコールの一曲目で起きたシンガロングは涙を流しながら歌ってた人もいた。田邊さんの声が出なくなってしまって生まれたこのシンガロング。ダイブ、モッシュも起こった。賛否の声が上がってたのも今じゃいい思い出なのではないだろうか。

そんな日からもう1年が経った。
信じられないぐらい早い1年間だった。

あの日、BLUE ENCOUNTに出会ってなかったら今頃自分は何をしているんだろう。毎日感じる。正直自分は「もう何もかもいいかな。何もしないでいいかな。こんなに大変な生活送る必要なんかないんじゃないかな。」って、生死をさまよってたって言っても過言じゃなかった。それが、たまたま聞いていたラジオで自分の人生を変えるようなことが起きたなんて、漫画のような話だけど本当に音楽ってすごいんだなって感じられた。