僕は歩く 地面を踏みしめる ふとアスファルトの上で何かを踏みしめた アスファルトではない何か それは 明日へのステップか 目標への第一歩か いやどちらでもない 柔らかい いつかと同じ柔らかさ ふと足元を見れば ハエをまとった 「ヤツ」がいた その茶色が アスファルトの黒色の上で よく映える 太陽に照らされたそいつの輝きが その時の僕には 心の底から 憎たらしく思えた