今日は久しぶりの遊園地 ここもすっかり変わったな 小さく呟いてゲートを通る 絶叫系も良いけれど、 メリーゴーランドも悪くないな ゆったりと回る木馬と ゆるりと流れる時間と 通り過ぎたジェットコースターと 遅れて聞こえる悲鳴 5時のチャイムが鳴って そろそろお腹も空いてきた 上った月を見て 明日は満月だっけなんて思ってると 遠くから聞こえてくる 営業終了のアナウンス …誰かそろそろ降ろしてくれない?
「止まない雨なんてない」なんて いったい誰が 決めたんだろう もう少しだけ このままで 静かに雨に打たれていたくて せめて こんな僕の気持ちが 「僕」ごと流れて消えていくまで なんてカッコつけて言ってみるけど 独りぼっちの寂しさは いつまで経っても紛れなくて 目覚まし時計が鳴るまでは カッコ悪いSentimentalismeに浸ってたい
気がつくとそこは白かった。 見渡す限り白かった。 天井も壁も地面も無くて、 ただ果てしなく白かった。 手を伸ばすと指先から、 輪郭が曖昧になっていた。 柔らかくて心地よくて、 温かい涙が頬をつたった。 そうして僕は「白」に溶けた。
動かなくなった愛犬の 柔らかい頭を撫でながら いつになったらこの部屋を出て 外の世界を見れるのか考えてる