急に切なくなるのはなんでだろ 5年前の夏に重ねた てのひらの心地よい温さを きっと君は覚えてない ふと蘇るのは 閃く花火に照らされた 無邪気な君の横顔
降りだした雨 広げた赤い折りたたみ傘 君は「いれてよ」って笑う 束の間の通り雨は 僕のささやかな楽しみ 梅雨も悪くないって思えるのは 君のおかげ
山間に沈む夕陽が綺麗だったから 眩しさも忘れ、目を奪われてしまった 閉じた瞼の裏に結ばれるのは 君の残像