あの頃、逃げかたなんて。
思えば、私は「強い子」だったんじゃないかと思う。
当時バンドを組んでいて当時のギターさん(最近の会話にでてくるギターさんは大学のギターさんなので別人)と同じ部活の女の子が内緒で付き合っていて、同じバンドというだけでやっかみや、ちくりと刺すような言葉が胸に刺さった。
時には私が作ったポスターを無くされたり。
不思議なもので慣れてしまえば、心に蓋をできた。副部長のあの子は人望が厚く、私が四の五の言っても周りのひとはきっと信じないから。たぶん私が悪いのだろうと毎日を過ごした。
しかし、こうしてると体に表れるもので、だるくなったり気分が優れなかったりを繰り返していた。よく保健室にいって仮病のときもあった。(保健委員長なのに)
なんやかんや分からないけど保健室にいる自分にも腹が立つしなんだか負けたような気がしてたし、学校から早退して帰ってきて家のなかで罪悪感も感じて。逃げかたなんて分からないし悔しかった。
だから、今どうしようもない気持ちでいる子には逃げてほしい。でも、そうそう逃げることも出来なくて自分で許せないことでもあるのは知っている。
だけど、この世で1番大事なのは自分だから。今は自分を大事に思えなくても、今後、少しだけ、なんだ、私、生きててよかったって思えることが、大なり小なりきっとあるから。