あの優しい雨の中 濡れながら自転車動く 君の姿を 君の奏でるトロンボーンの音を 探しながら霧雨に手を伸ばして でも手がどんどん濡れて霞んでく君 なんだかひどく色っぽくて なんだかひどく儚くて きっとあれは…幻覚だ 心に雨が降り注ぐ 一人で進む霧道を 切ない想いを胸に秘めて 既に十分冷え切った身体だけど 胸には一つ小さな灯りがきらめくの それは私の顔を夕焼け色に染めるもの つまり君への想いです またあの綺麗な夕焼けを君とみたい そう思いながら霧雨の内君を想う
体育祭の練習後 熱いカラダにサイダーを入れる 何だか青春っぽいけど 君がいないと 春は来ても青くないんだなこれが。 秋色に染めあげたサイダー 爽やかに吹き抜け 少し高くなった秋色空 秋の足音が聞こえた気がした
もしも、私が先輩と同級生だったら。 私は先輩に優しく教えてもらうことはできなかったかもしれない。 もしも、私が先輩より先輩だったら。 私は先輩の優しさに気づくことはできなかったかもしれない。 もしも、私の家がもうちょっと右の道側だったら。 この学校に入学して、この部活に入部して、先輩と出会うことはできなかったかもしれない。 もしも、私の気持ちが先輩に届かなくても、この出会い全てに意味があって、全てが運命だったんだ。