つんと澄ましたあの子のような、 雨に濡れた野良猫のような 泣きたいのに泣けなくて瞑った瞳の奥のような 鋭くて冷たくて甘い 窓から流れ込む風の匂いに 何か大切なものを失って何かを見つけたような 冬が来た。