敵にさえ惜しまれながら死ぬことにした
君と別れたこの日より 曖昧な「出逢いの日」を覚えていよう。 最後に見た君の涙より 初めて君と笑った日を思い出そう。 後悔などないはずがなく 取り返しのつかないことも山ほど。 最後に見た表情は 最後に伝えた言葉は 最後に行った場所は 最後にあげたプレゼントは と。 まあ、それはまた別の話。
「もし世界が変わったらさ、キャラメルは消えてもチョコレートは残しといてほしいな」 「そうだね」 「でも、私達の世界は今のところこの部屋ぐらいだね」 「そうだね」 「ずっと一緒にいられる世界になってほしいな」 「そうだね」 「ねえ、ずっと一緒にいてね」 「そうだね」 「うんって言ってよ」 「そうだね」 「一緒にいたいんだよ。君と」 「うん」
最後の夏がきた。 青春 第1章最後の夏が 今、この手に飛び込んできた。 決着の夏がきた。 負ければ潔く退くつもり 今、あなたの手を握れるだろうか。 笑いの夏がきた。 花火、海、君、アイスクリーム 笑いに笑って後悔ならそれでいい。 涙泪の夏がくる。 受験、君、引退、君 最後に笑えるならそれでいい。 いざ、夏へ。
名前をつけてはいけない感情がある。 だからせめて 貴方を想う健気な女の子を演じる。 気がついてはいけない時間がある。 それはきっと 蒼い空気のみが許された時。 見つけてはいけない想いがある。 傷つくのはきっと 私と心優しい貴方だけ。 恋の匂いがする。
何度も 死にたいって思ったけど 死のうとは思わなかったのは 君のせいだよ。
誰かの傍にいるのは 誰かが傍に居てくれること。 空が青いのは 青臭さ忘れないため。 息を止められるのは 逃げてもいいってこと。 苦しくなるのは 諦めなくていいってこと。
「歌もギターもとってもお上手。曲も素敵ですね」 「そりゃ、どうも」 「でも、こんな人のいない商店街で歌うことはないんじゃない?店だって、ほとんど閉店してしまっているし」 「まあ、世界に1人くらい、こんな場所で唄う歌唄いがいてもいいじゃありませんか」
うつむいてしか見えない世界を知った 全てを失った朝の美しさをみた 昔みた夢の曖昧な記憶が 今もこの涙を拭っている くだらない忙しさに囚われて 心を亡くしていませんか? この僕を創りあげた君の指先は この世界を色付けるには充分すぎた
才能のせいにできるほど あなたは努力しましたか。 才能がないと嘆けるまで とりあえずやってみよう。