窓から顔だけだして彼を見てる きみを見ながら 深呼吸したら鼻がすうっとして 秋がもうすぐそこまできていることを知った。
「僕の目の青色は千草色っていうんだって。だから僕の名前は千草なんだ。」
ギターを弾ける君が どんな曲でも弾ける君が 私のなつかしい歌を弾ける君が みんなからかっこいいって言われて、言われなれてないから照れてる君が なんだか妙に羨ましくて胸がちりちりしたの。 それで、ありがとうって言ったの。 なつかしい歌を弾いてくれてありがとうって。 ちょっとどやって顔して「おう」って言った君。 私もはやくギターを弾けるようになるから、 そしたら一緒に弾いてくれるでしょ? はやくギターなおしに行くから、なおったらうちにきて教えてね。
同じ空の下に あの鳥がいる あの写真の子がいる あの俳優がいる あのひとがいる あなたがいる 戦争が居る
やまのよぞらをおくります おほしさまひとつ くるんともいで ひんやりつめたく ひやしてたべてね
雷が光って隣におちる。 風は生あたたかく雨は降らない。 千草色の瞳の彼はそこに灰色の空を映して旅を続ける。
あなたの瞳を宿した動物が目の前でわたしをみつめている。 薄汚れたつのの先にべっとりとはりついている鮮やかな赤色。 こんなにも寂しくうつくしいところで あなたはこの真っ黒にぬれた瞳に魅せられ、殺されたのだ。
れもんの皮のところに ちいさなちいさな雪の結晶
愛してるって 言われたいらしい どっかの誰かに 愛されたいらしい 強がりなんだ 彼女 本当に 俺ならいくらでも言ってやるってのに 愛してるって 言いたいらしい どっかの誰かを 愛したいらしい 欲張りなんだ 彼女 本当は だから詞なんて書いてんのかな ア ガール 安っぽくていいなら ここにギターもあるよ ねぇ ガール つまんなくて悪いけど ここに俺がいるよ
私を愛してくれる私が愛するひとはどこにいますか?