あなたに好きだよって言ってもらえる あなたに想ってもらえる あなたの特別になれる そんな未来はくるのかしら どんなみちを進めばくるのかしら
この星は いつでもどこかで日がのぼる いつでもどこかで日がおちる そうやって 順番に朝と夜とをくりかえして 順番に朝と夜とを守ってる
あまぐもが流れてゆきます 偏頭痛と気怠さをのせて 洗濯物の心配と自転車で来たことへの後悔をのせて 恋人たちの想いと家族への気持ちをのせて 恵みと喜びをのせて 経験した者にしかわからない はかりしれない恐怖と苦しみをのせて かなしみといたみをのせて 記憶とぬくもりをのせて 流れてゆきます こうしてあまぐもにのった感情たちは くじらぐもにのりかえて 空のおくのいいにおいのするひかりのほうへ むかってゆきました 今年もまた あまぐもが流れてゆきます たくさんの愛の上を流れてゆきます
憎しみにちかいくらい 毒々しい色をした この世界に牙を剥く 凶器みたいなことばが 好きなのです
あなたを好きだと認めてしまえば きっとわたしはどん底へおちてしまうから 好きじゃないって 必死にいいきかせてるのに
うつくしいという言葉がにあうひとを あなた以外にしらない
わたしあなたに 愛してるぜって言われたいの
シャツが汗ではりついた きみの背中にどきっとする朝
真夜中の雨あがりの くろぐろとしたアスファルトに ヘッドライトが反射して 水溜りををまっすぐとおって 車が猛スピードで走りさるとき ふっとしたさみしさをおもいだす
わたしの世界のど真ん中に いつもでっかくあなたがいるの あなたの世界にわたしもいれて