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名前も知らないあなた

高校へ行くために乗る電車の中。
私が乗る時間は朝一番だからあまり人がいない。
だけど毎日私と同じ便に乗る人がいる。
それが、あなた。
名前も知らないし、話したこともない。
「(こんな時間に乗るなんてどこの学校なんだろ…)」
制服を見た限りだと私が通っている高校ではないみたいだ。
きっとこの時間に乗らないといけない程遠いところなんだろうな。

初めてあなたに出会った時はこんなことしか思ってなかった。

いつからだろう。
違う感情を抱くようになったのは。

毎日この時間にあなたと同じ空間で過ごせることが出来る。
あなたが私の目の前に座ってくれる。
それが私の楽しみになっていた。

私はあなたに恋をしたんだ。

ある日のこと。
その日は偶然に、本当偶然にも寝坊をしてしまった。
「(もう最悪だよ…あの人に会えないじゃん…)」
ま、寝坊した私が全て悪いんだけどね…
そう思いながら普段乗る便の1個後の電車に乗った。
あーあ…今日は一緒になれないよな…
ブルーな気分で吊革をつかむ。
やっぱり通勤ラッシュの時間帯だから人が多いな…
どんどん各駅に停車する度に人が増えていく。
ぎゅうぎゅうになってきた。
「(せ、狭い…)」
パッと顔を上げた瞬間前の人と目が合った。
それは私が密かに恋するあの人だった。
「(ち、近いよー//…)」
ドキドキしてる。今までにないくらい鼓動が早くなってる。
どうかあなたに聞こえていませんように。

…だけどちょっとだけこのままでいたいななんて思ったり。
あと少しだけ、
このままでいてもいいですか?


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主人公が恋してる「あなた」sideも書こうと思ってます!

3

すろぉもぉしょん/ピノキオP

天井を見上げて今日もため息ひとつ
無機質なこの部屋にいるのも
もう飽き飽きなんだよなあ…
どれももう見慣れた光景
白い壁、白いカーテン、窓から見えるこの景色も
もう何年見続けて来たのだろう

私は世の中ではもう大学生なのだろう
だが私にはそんなことはもう関係ないのだ
友達作り、勉強、甘酸っぱい青春…
それらは私からは遠くかけ離れていることだ
数年前に重い病気と診断されてからというものの
退屈な毎日を過ごしている

不治の病なのに何故私はここにいるんだ
先生はどうにかして私を元気づけようとしているのか
そんなこと無駄だというのに
先生ははっきりとは言っていなかったが
周りの反応や先生の態度でもう治らないと分かる
この後の人生どうやって生きよう…

ある日のこと
担当の看護師さんが私の隣に座ってこんな話をした
「あなたは最近はどんなことを考えてるの?友達のこと、病気のこと、親のこと…
やっぱり病気のことが1番かな。
…そうよね。今まであなたがどれだけ辛かったのか、耐えてきたのか分かっているわ。
だけどねこれだけは覚えていて欲しいの。
人生何があるか分からない。辛いことだらけかもしれないけど、決して悪いものじゃないわ。
最期の時に楽しい人生だったなって悔いなく終わることができるたらいいなって思うの。
だからね自分に残された時間をどれだけ楽しめるか。それが大事なのよ。
恥の多い人生なんて珍しいものじゃないし大丈夫」
そう言って優しく微笑んだ

私にはあとどれくらいの時間が残されているんだろう
明日死ぬかもしれない
もしかしたら今日かもしれない
だけど今日を楽しむには
今日しかないんだ
やりたいことを書き出してみるのもいいかもなあ
そう思いながら
いつも通り
大量の薬を手に取る


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るーちゃん!リクエストありがとう!!
どうだろう?
ちょっと原曲に似せれなかったのが悔やまれるところではあるけどね( ;∀;)
久々だからこの企画待ってる人なんているのか分からないけど、遅くなってごめんなさい_(:3 」∠)_
待ってたよ〜、待ってないよ〜、何それ忘れたわ‪wって人はスタンプ、感想レスお願いします!!