前に好きだった歌 前によく行った店 今日までのすぐ隣 潜むさよならの影 前を向いて明日へ
小さい頃から 君は僕のそばに居て 僕のいちばんの宝物だった 悲しいときも、楽しいときも 僕は君を抱きしめた 君はあの頃のままなのに 僕だけが歳を重ねてしまう 僕だけが君を忘れようとする
あんなに青くきらめいてても すくい上げればただ無色 それでもいいんだ、海が好き。
歯を溶かすほどたっぷりの甘さで その思考回路すら止めてしまおうか 歯が浮くような言葉を紡いで 君を、愛してもいいですか?
かり染めのうた われた花瓶 れんらく先もわからない ない夢を描いても いみは無い、知ってるよ。 まだあなたを覚えている まだあなたを忘れられないでいる
光も水も届かない。 あたりまえの幸せは 量産型の便利への甘えは 壊れて、はじめて、気がつくものだ 「数日後には元に戻るだろう」 あら、随分と呑気な顔ね。
万人受けしない下手くそな 僕のうたを聞いてくれたあなたに、 ありったけの感謝を込めた このうたが届きますように
宣教師は言う 「言葉とは救済だ」 科学者は言う 「しかし、言葉とは罪だ」 無垢な青年が尋ねた 「では、言葉とは?」 旅人は言った 「その答えを知るために 人は 旅 をする」 「本当は 答えなんて どこにもありはしないのさ。」
9月になったっていうのに まだまだ暑さは引かぬまま カレンダー上で踊るautumnの文字 まだまだ蝉は鳴いている まだ変わり映え無い街で 僕だけが、静かに壊れていく
嬉しさ、悲しさ 楽しさ、悔しさ ぐちゃぐちゃに混ぜこぜ 泣けない僕の代わりに鳴いてくれよ、 余力で騒ぐ蝉たちに乞う。
考え無し のうみそなし? 脊髄反射の生返事 だって、初めて会った君から 目を離せなくなったんだ
もうすぐ夏が終わるねって君は言う 蒸し暑さに拍車をかけた夕焼けの陽 君の顔はよく見えなかった 二人の黒いかげぼうし 二人を包むオレンジの街
あの苦しさと痛みは 一生忘れられないかもしれないのに あなたと会えた今日のことは もう思い出せないかもしれない それでも今を生きるしかない
さよならのかわり、どしゃぶりの雨 かさはなくした、ずぶぬれの僕
あの人の吸う煙草の煙は いつも甘い香りがした その理由はもう聞けない その香りが好きだった。 もう二度と伝えられない
駄作に埋もれた日々の隙間 あの日をまた夢にみる 身動きが取れなくなった後に やっと気付いた、 もう遅い。
夏休みは必ず終わる。 夏休みがある夏も、いつかは終わる。 真っただ中にあるとわからないけれど、 決して戻らない輝かしい時間。 だからいたい。だからあつい。 だから「時間なんてなくなっちゃえ」 なんて言わないで、 いま精一杯呼吸して。
蝉の声も 風鈴の音も 君の澄んだ声も なんにも聞こえないんだ
痛いくらいのきらきら太陽 負けたくないわ、きらきら笑顔 SPF最高値の装備で 波間を駆けろ。夏色乙女
君といる夜空の下 星より光る大輪の花 きれいだね って笑って おわりだね って泣いている 最後の花火が僕らを照らす またいつか、会えると信じて。
まつりの夜 はざまの夜 屋台の灯り照らさぬ処 神社の鳥居はくぐるべからず いつの間にやら“あちら側” あやかし、もののけ、いらっしゃい 白狐の面 般若の面 後ろの正面 紐が無い
水色プラスチックの中 赤と黒 ひらひらおよぐ 訪れるにんげんはすくっていく 掬っていく 救っていく 巣食っていく お祭りの定番、みじかいいのち
学校のプールがやけにきれいで 制服のまま落ちそうになった 歌詞なんかに出てくる『君』 なんてのはいなくて 僕はただ、夏の真ん中に ずっとしゃがみこんでいた
午後3時の斜陽 今日だけは滲んだオレンジ ごめんと素直に言えなくて ただ泣いてる。 ありがとうも言えなくて また結局泣く。
ラムネ瓶に屈折する光 五月蝿いアブラゼミ 古ぼけたカメラと ファインダー越しの君 この時を、この夏を 大切に切り取ってゆく
うだるような暑さもゆらめいた陽炎も 全部隠してしまおう。 本音と嘘、君の全てを 雪景色に閉じ込めてしまおう。 季節外れね、と君の声がした
君の声を忘れても それでもまだ君が好き 君の顔を忘れても それでもまだ君を想う 君との思い出が消えてしまっても 僕は君を覚えていたい
『夏の魔法』なんて言葉 大嫌いだけど。 それでも、 夜空に咲いたあの大きな花が 嘘をつかないことを僕は知っている
ただのさざなみ うみがめの唄声と ゆりかごのメロディ 台風でもなんでもいいよ。 ここじゃない遠くへ連れてって
同じように 同じように が いつのまにか ずれる ずれる 気づいたら一人ぼっちで中空
りんご飴は暑さで溶けだす 数時間だけの夜のきらめき 君はいつもよりずっときれいで でも僕は君に好きだと言えない 息を呑むほど 花火の光り
穴のないランプシェード、 暗いままの部屋 おはようの声を聞きたいのに。 君に花束を届けたいのに。
社会不適合者の僕は つらつら歌を重ねてく たった一人でも寂しくないよ 大嘘つきさん、さようなら
息を止めて、夜に潜る 深く深く たとえ底まで潜っても また朝に引き戻る 潮が引くように夜が消える 眠気と残る水の味
吐いた言葉も何だかよそよそしい もしかしたら、 あなたの隣にいることは わたしの幸福じゃないのかもしれない
まじめな僕を愛してよ。 いつだって変われやしないんだ やだね、って言って君は笑った。
笑うことが減って 我慢が増えて、 随分おとなしくなっちまったね。 諦めが増えて 溜息が増えて 随分大人になっちまったね。
深呼吸のしかたなんて とっくの昔に忘れてしまった 過呼吸には至らぬように 浅く、息をして、息をして。 今日もまだ、生きている
きみはぼくよりずっと にんげんらしかった。 しんでしまったきみの なみだも いたみも よろこびも うみのそこにおいてこよう。 にっこりわらって さようなら
雨なんてどうでもいい と すましたふりしてるけど 君のつくったてるてる坊主が 部屋中に溢れてるんだよなあ。
黄色には冴えた赤色が 僕のあたまには鈍い痛みが じわり染み渡っていく 過去に追いつくと決めたんだ こんな所で死んでたまるか
足は竦んで動けない あの日のままの臆病者 毎日はいつの間にか 僕を追い越したみたいだ
もう居ないって、 帰ってこないって、 わかっていたけれど。 あの歌をうたったら あの橋をわたったら 戻ってきてくれる気がした
夏の記憶は あいまいで 繊細で ふわふわかつ きらきらと光るもの そっと鍵付きの箱にしまっておいても 逃げ出されてしまった あの、夏
それでも僕は手を伸ばした 青空の向こうの青に期待して。 君はもう戻らないのに
恨むことなんて出来ないし 嫌っても嫌いきれないよ 失敗する、って分かってた。 恋なんて、しなければよかった。
灰色のスクリーンは もう二度と甦らない くしゃくしゃになったチケットと 叶わなかったあの日の約束
突き抜けるような青い空なんて 僕は大嫌い。だから、 白のペンキで塗り潰してやった ほら、こっちの方が綺麗でしょ?
あなたのその長い髪は 美しすぎる、 切ってしまおうか。 ざくざくさくざくざく響く 鋏の歌声いつまでも