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どうするか。

母親に転校の話を持ち出された。私の今後によって、転校し、フリースクールに通うか検討するらしい。

転校。イコール、退学。
それを聞いて、まず思い浮かんだのが、私の好きな先生の顔だった。なぜ先生なのかよくわかんないし、こんな自分が嫌だけど、好きだからしょうがない。

あの先生が、このまま生徒に嫌われ続け、会えなくなるなんて、少し嫌だなって思う。
毎日学校に行けてるのも、皆に嫌われてるあの先生に会えるかも!っていう期待からだ。
ギリギリの状態でいる私を、本人は知りもしないだろうけど、支えてくれている先生。
皆は嫌ってるけど、私だけはあの先生の人情が好きだし、カッコいいと思ってる。他にもこんな人いるのかな。

退学したら、私は中一で4人目だ。家も、この学校の為に引っ越してきたから、近いため、周りの人に「笑顔ちゃん、わざわざ引っ越してきたのに公立転校とか可哀想~笑」とか言われそう。
家もクラスの子には皆に知られてる。

保健室登校の友達と再会できたこと。これはとても嬉しかったし、今日は特に楽しかった。
水曜日、一緒に教室に行く。
六限、情報の発表が私だけ残ってるから、逃げたいけど、もし逃げられなかったら、覚悟するしかない。つまんないけど。恥かいて、中一終わろうじゃあないか。

明日になったらまた決意の書き込みする。
もう3つ書いちゃった。
また明日ね。

1

しゅーりょー。

学校行ってきた。
クラスメイトと二人で今まで保健室で、沈黙を保ったまま勉強してたんだけど、私のお腹の音で、それが破られて、一気にお話タイムになった。
「朝御飯食べてないの!?」とか「おなかとおならは同じだ!」とか「今日から『ら』だ!」とか。

三限に担任が来て、担任と養護教諭と、わしら二人で話し合いした。テストは教室で受けようとか、皆来たら嬉しいよとか、小学校低学年並みの励ましを受けた。私はもちろん休む予定で、テキトーにはいはい返事した。

先生達が消えた後、二人で「なんもわかってないよね」とか話した。それで、クラスの何が嫌なのかも、教えてもらった。
とっても楽しかった。

三限の途中で、好きな先生が失礼しまーすってやって来て、めっちゃドキドキだったけど、それよりも隣にいた貧血の男の子の方が大変そうだった。

私が帰る時刻になって、少し話をした。明日は高校の卒業式で、自宅研修日。明後日、朝から教室で普通にテストを受けろと命令されていた。
「カルピス、絶対来てね。来なかったら、うち、死んじゃう」そう言われた。
行かないつもりだった。でも、何度聞いても、「行く」の一点張り。行きたくないけど、行く。そういう意志があるから、復帰も近いんだよね。

行きたくない。本当はこのまま休んで、不登校にでもなってしまいたい。でも、あの子を教室で一人にさせるのも…って思う。まあ一人じゃないと思うけど。だって、あの子には私の倍近く友達がいて、行ったら机を取り囲んでくれるはず。
私だよ、一人になるのは。友達なんて、4人くらいしかいない。

しかし、不登校になれるのも現実的ではない。母親はわかってくれていなかった。先程、先生からの態度が冷たくてムカつくと言ったら、少し考えている様子だったので、同情してくれるのかと思った。だが、それはただの妄想。「三年生まで頑張りなさい」それだった。

だから、私には行くしか道はなかった。一人でもいいと、思わなければいけない。それくらい、それくらい、私の道は狭かった。

あの子だって苦労してるんだよね。だから、私も行かなきゃって思う。
嫌だけど。