励まそうとしてくれた。
好きな先生が、テストの成績を褒めに来てくれた。でも、それが本当の目的ではなかった気がする。私が保健室ではなく、教室で授業を受けていることへのエールだったのだと思う。
励まそうとしてくれた。でも、それが私には辛かった。私の言わないでほしい要素を存分に詰めて話されてしまったから。
人前に出るのは苦手だ。なぜあの時表彰させた。
私は学年全員の前で、表彰を数人で受けるなんて、したくなかったんだ。
届いてほしかった。この気持ち。だけど、行き先の無い気持ちだった。誰にも届かず、足が震え、
うつむき、誰とも目を合わせず二度も出た。
辛かった。表彰がこんなにも怖いなんて思ってなかった。
先生は私に何を求めて褒めてくれたのだろう。ただでさえ、笑顔を作らない私。褒められても素直に喜ばない私。苦笑い、沈黙、うつむき。
先生を不快にさせてしまった気がする。あーあ。
まあ、皆不快だよね、私がいて。