ミドリ色の春
例えば、 あの子が、
カニクリームコロッケが大好きで、
毎日食べても飽きないなんて、
大げさに言ってるとして、
それなら僕が、
彼女に毎日カニクリームコロッケを、
それも特段に美味しいやつを、
プレゼントしてあげるよって、
すこし大げさだねって、
そしたらね、
きっと、
君はカニクリームコロッケなんて、
好きじゃないって、
ほんとは、抹茶のアイスが好きなんだって、
じゃあね、
抹茶のアイスクリーム、
それも、高級なやつを、
溶けないように、
君のところに届けるよ、
でもね、きっと、
ドロドロになって、
形がなくなっても、
君を見つけられないんだ、