夢
君の夢を見た
君はしょっちゅう僕の夢に現れるけれど
今日のはやけに鮮明だった
大して混んでもいない昼間の祭り会場で
君を見つけて
僕は軽く手を振った
すれ違いざま君は僕の手にタッチして
離れる直前に
一瞬だけ握った
そのまま去って行った
いつかの君の手と同じ感触がした
夢なのにやけに鮮明だった
そのあと
もう何年か遊べていない
でも今でも大好きな友達ふたりと
そして君と
一緒に過ごしていた
本当に楽しかった
悲劇は突然訪れる
君の夢を見た
本当に楽しかったのに
まだ手の感触が残るのに
もっと一緒に過ごしたかったのに
続きにはもう会えない