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サイテー

俺は前からアイツが嫌いだった
一年のころ、クラスが一緒で席が前後ろ
そんな偶然に振り回されてしわくちゃに
身も蓋もあったもんじゃねぇよ神様

愛されていたんだろな、アイツは
そういう類の、目には見えない系の
嘘つくやつはよっぽど嫌いだけど
何故かって、僕によく似てるからさ

「最低」お前に言われた言葉だ
俺が世界で一番愛しくて、
世界で一番嫌いな言葉だよ
心臓がまた鼓動を打ち始める合図

それがなんだよ、今日は
ちょっと酔ったフリか?それともシラフ?
それならもっとヤバい
だって、「サイコー」なんて

アンタが一番言っちゃいけないよ

なぁ俺、今は泣いちゃいけないよ
泣くのはアイツが結婚した時と死んだ時
どっちの方が多く泣くのかな俺は
幸せだって泣くのか、悲しいなって泣くのか

まぁ、そんなこと今気にすることじゃねぇ
とりあえずそん時のために取っておく
熱い もはや痛いほどの涙

魂胆が見え見えで、それでいて適当で
夢に出てきたんだよ
お前まだ生きてんのに出てくんなよ
お前絶対そんなセリフ言わないだろ

未練タラタラで手ェ振って
いつか運命とやらが繋ぐんだろうか
必然とやらが引き寄せた相手愛すよりは
よっぽどお前がいいんだわ

でもさ 未練よりも鼻水タラタラで
蹲って足掻いたビル街に1人

でも今は
泣いてはいけない 泣いてはいけない
泣いてはいけない 泣いてはいけないよ

泣いてはいけない 泣いてはいけない
泣いてはいけない 泣いてはいけないよ

泣いてはいけない 泣いてはいけない
泣いてはいけない 泣いてはいけないよ

ソレ取っておけよ でも拭いちゃいけない
乾くだけくらいが丁度いいって

ねぇアンタ今どこで何してんだい? 

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スポットライト

美味しいものが食べたいだとか
君と何処か遠くへ行きたいだとか
増えていくばかりなのに
僕はただ減っていくばかりで

綺麗な景色を見に行きたいだとか
君と僕のいる写真を撮りたいだとか
恐らく僕には10本じゃ足りない
625本でようやく事足りる

僕には1つあるよ、なのに
君には1つもないかい
不良品のストップウォッチが
愛しくて、愛しくて

理不尽だろ、おい、なんか文句あんのかよ
足掻いたってお前ら笑ってるだけだろって
いつだってそんな顔するだけだろって

悟った気になんなって

神様のご機嫌取りならなんだってやるよ
それで貰えるもんならやってみるよ
でも、僕らには空が高過ぎた
でも、君には空が白過ぎた

半分こしましょ、半分こしましょ
僕の心臓きれいに4等分されてるじゃないか
だからそのうち2つを君に
愛されてたんだ、僕が君にその痕をつけるよ

悲しそうな目をして
なんなら少し涙を浮かべた目をして
みんな去っていく、サヨナラが聞こえないよ
そんな気遣いなら要らないよ

君に1つあったんだ
けど僕にそれは1つもなかったんだ
傷の一つもない重々しい掛け時計が
痛すぎて、痛すぎて

神様のご機嫌取りならなんだってするから
そんで上手くいくならそうするよ
でも、あの雲は僕には厚すぎて
でも、あの空は君には四角すぎて