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自分に問う

僕は声優に憧れている。誰もが憧れる華のある世界。今までで一番本気でなりたいと思った職業だ。
だけど、今声優は増えすぎている。業界が抱えきれないほどに。華のある世界だから、大勢の人が人気になりたいと思うから、増えすぎた。故に僕は思う。声優の世界の質は落ちていると。しかし僕はその世界に入りたいと思っている。それはつまり自分次第では質を落とす原因になってしまうということだ。
あと僕は声優とは事務所に正式所属したら既に一応「プロ」なのだと思う。たとえ売れてないとしても。でもそれは見た目だけのものだ。中身が伴ってなければ「真のプロ」じゃない。
声優の世界は華のある世界だからこそ質の高い、厳かで神聖な世界であって欲しいと思う。故に僕は、その厳正さを損なう要因にはなりたくない。質を落としてしまうと、なによりもこの世界をここまで華のある世界にした先達者たちに対する不敬に値するからだ。
故に僕は自分に問う。プロの1人として先達者と同じ現場で、その横で、マイクの前で演技する資格、技術を持てるのかを。この世界の質を落とさないような声優に本当になれるのかを。何より将来声優になるという責任、覚悟が本当にあるのかを。