去年君に淡い思いを抱いて クラス替えして 君は私の目の前の壁の向こう側にいる 廊下を通るたびにちらちらと 私は君の笑顔をのぞく 君は汗ばんできても 長袖の服を着ている いつも笑っていて そのたびに私は目を伏せてしまう どうか、どうか、、 その笑っている瞳が 私を捕まえてくれますように。
空が青くて、青くて。 これからもっと青くなるんだろうな。 これからもっと明るくなるんだろうな。 私の心とは対照的に。
ポツリポツリ落ちてきて 世界はあっという間にグレーになった 世界が雨で霞んでいる 磨り硝子越しに見ているみたい 傘の色が、車の色が目に眩しくて 私は玄関で立ち尽くす 耳に突っ込んだイヤホンは ラジオを流すスマホに繋がっていて 耳元で少しノイズの混じった声が 囁いてくる 空を見上げる 空が泣いている
あなたは風のように笑って言った 空が青いね。 その瞬間に 空が青いことなど気に留めなかった僕に その幸せを教えてくれた あなたは 今僕の目の前で 笑顔だけは変わらないで あなたは誰ですか。 と言った 君が青いと言った空は曇天だよ
努力は報われるって多くの人が言う その前に正しい努力を教えて
勉強ができて、優等生だと言われた 優等生のレッテルを貼られた 失敗してそのレッテルを失うことが怖い 影で小さく過ごした 周りに馬鹿にされているあの子が とても眩しい 私の「優等生」は 学校の飼い犬だ 学校に言われたことを機械のようにやった 自分で考えられない 助けて そう彼女は心の中で叫んでいたのかな