だんだん私が下手くそになって 私がなんだかわからない 上手なあの子が憎ましい 黒ずんだ心は顔に出るね チクチクイガイガ なにをトガってんだか
月のメロディに 星の詞と 夜風が唄えば 君の出る幕はありゃしない
無重力の前髪 はりきれドライヤー 弱音は吐くな
これがラブソングなら 下り坂を二人乗りするところ だけどそれはやめとこう きっとポエムの世界とて 今やコンプラ違反
なんの花かわならない種を あなたはあててごらんと言う 花が咲いてあたってたら 願いをひとつ叶えてあげると 真面目に考えるフリをして わたしは必死に口角を抑えている
空は同じだよとか 古臭い言葉で慰めないで こっちはペンキみたいな青空よ 電波のむこうの雨の音 これが二人の距離の音
余韻を愉しめるほど大人じゃない 寂しいと言えるほど素直でもない おやすみなさいと呆気ない 欲しい言葉はそれじゃない 別れのタイミングの攻防戦 面倒くさいったらありゃしない
あがったりさがったり わたしのこころ 急転直下の月曜日 大暴落よあんたのせいで
月のパパラッチ 瞬くフラッシュ 眠らないふたりの スキャンダル
灯りのない道 自販機の前 せーので選んで落ちてきた 君が背伸びした 無糖コーヒー