にっこり笑顔 手を振るすがた いつも見ているよ ありがとうさよなら 届かぬ声の代わりに手 無意識に振ってしまった 身勝手で不愉快でごめんね わたしはにっこり笑えたかな
少しだけ丸まった背中 椅子の背にはもこもこ 肩のあたりでブラウン たまに束ねて結わえて 液晶の中にはおしごと まんまるのマグカップ カラフルテープ並べて おひざはぬくぬく毛布 たまに横顔きらきらり このちいさな世界だけ わたしが知ってる貴女 つまりはそうゆうこと
短いほうが取れた時計 音が外れたオルゴール 毛玉まみれのセーター 君が履くべきパンプス 差し出す手を振り払う 悲しげに笑う僕の眼球 要らないもので溢れた 天涯孤独の天外魔境に 迷いこんだ君を連れて 天界へと行きたかった そんな幻想に幻滅する
廊下の窓から外をちらと見る え、居る 貴女が居る 思わず窓の桟に手を掛ける 勢いよく身を乗り出した ……はずが どごんっ 廊下中に響き渡る音 痛たたた… ぽつりと漏らす声 貴女のことしか見えてなくて 窓が閉まっているのに突っ込んだ 痛い、いたい おでこが 視線が でもこの出来事があったことも 貴女は知らないでしょう? ひとりで痛みを噛みしめる かたおもいたんこぶ
໒꒱ 今日、見ちゃった 見てはいけないものを。 ໒꒱。 貴女の背中の羽を その白く清らかな翼を。 ໒꒱。* 貴女の頭上の輪を 輝きを放ち浮かぶ光を。 ໒꒱。*゚ きっと内緒だよね だから黙っているわね。 ໒꒱。*゚+ ふたりだけの秘密 何だかくすぐったいね。 ໒꒱。*゚+* 地上に舞い降りた わたしだけの天使さん。 ໒꒱。*゚+*゜
要請が必要な世界って哀しい 陽性にならないために自らが 慎めるような世界でなければ まだ幼生のきみは養成されて 養正を身につけて立派に育ち 妖星も妖精も信じていいから 夭逝だけは絶対にしないでね きみのため大切な人のために
おみくじを引いたら吉 結局何番目に良いの? 中途半端でちと不満気 恋愛の項目を見てみる ▷今の人が最上迷うな え、ちょっと、えぇ、 佐藤二朗さん的な吃り すっかり満悦な単細胞 今年は波瀾が起こるぜ
K 必ずこの日はやって来るのに D 大丈夫だよ、と謎の自信アリ I いつも同じ苦しみに苛まれる
午前0時に跳びあがり 地上に居なかったよと ありがちなスタートを 特にすること無いから 相変わらず窓を眺めて 向かいの家の灯り見て ふとあの人を思い出す ありがちなスタートを 貴女も切っただろうか 誰かと笑い合ったかな 今年も去年と変わらず 妄想炸裂させますかね と言うことであけおめ
顎を90度持ちあげて そこは知らなかった国 消えかけの街灯で上等 貴女が照らしてくれる 妥当な回答はノンノン 物足りないならこれを 差し出すミルクティー オリオン座しか判らぬ 僕でも楽しめそうだよ