町が色を失くして 月が輪郭をとり戻す 眠れなかった冬をひとり越して 木々の間を滴る星屑を 頬張って、たまに食いし張って 友達になった渡り鳥は 今頃南の島だろうか 名前はなんて言ったかな 星屑のような 甘くて美味しそうな そんな名前
あなたは太陽だったの いつもきらきらしてて 明るくって眩しくって あなたに触れたかった きっとぽかぽかしてて 温かくって優しくって だからイカロスみたく 翼をめいっぱい広げて 明るくって眩しくって 太陽には触れられない そんなことも知らずに あっけなく燃え尽きて
ブルーなアウターに身を包んだきみが ヴェネチアンレッドの車に乗る姿が オレンジの秋空と溶け合ってゆく ぼくもこの原色に混ざりたいや そんなグレーな欲望は密かに きみの車の助手席に乗せて 海にでも寄って帰ろうよ
貴女の「こんにちは」 山びこしてくれた日は わたしが人間の日です 人間として認められた 生存権を与えられた日
このごろ感傷的になるのは あなたの揺れるスカートと あまい香水の所為だろうな ねぇどうしてくれるんだい
足音だけであなたとわかるくらい、 それくらい夢中になったようです。
♡ ♡ 逢えない日々重ねてミルフィーユ ♡ ♡ 地味なぼくに彩りを苺のショート ♡ ♡ 甘いだけは物足りないティラミス ♡ ♡ 交わらないXとYならモンブラン ♡ ♡ 素朴な愛でいいからバスクチーズ ♡ ♡ いっそ黒くなろうぜザッハトルテ ♡ ♡ おまけも付けちゃうスフレプリン ♡ あまあま恋のパーラーへようこそ
キャラメルの包み紙で鶴を折ってくれたあの子がわたしは大好きで、 だから たとえそれが わたしの知らない彼女の一片だったとしても あんなふうに言われるのは とても、とても嫌で ばかばか 何も知らないで って言葉がそのまま戻ってきても わたしの大好きなあの子は あの子のままなのです。
待ち侘びていた秋は 思いのほか冷たくて 凍ったわたしの手を やさしいきみの掌で つつみ込んでほしい そんな寒い欲望だけ 膨らんでゆくばかり
サヨナラは悲しい言葉じゃない 有名な曲に確かそんな詞がある 本当にそのとおりだと思う今日 「さよなら」を交わした放課後 少しだけ目を細めるきみの姿が 夕日に照らされてより眩しくて 咄嗟に閉じた瞼にもきみの姿を 焼きつけてゆっくり家へ帰るよ