会えないあなたへの手紙
僕が手紙を宛てたいのは、高校2年生の2学期きりで育休の先生の代行を終え、異動してしまった家庭科の先生です。
先生へ
異動されてから、もう1年以上経つのですね。早いものです。異動されるとき、LINEを交換したのでやり取りはいつでも出来ますが、お礼はやはり直接伝えたかったです。
もう、2019年の暮れのことになりますが、当時はこんな世の中になるなんて思ってなかったので、「卒業式でみんなに会えるのを楽しみにしてる」と先生は仰いましたね。僕もお礼は卒業式で伝えるつもりでいました。コロナ禍の最中も、さすがに卒業式は来れるだろう、と思っていました。でも、母が役員を務めていることもあり、卒業式の企画に携わっているのですが、どうやら今年も来賓は来れないようです。ですから、今伝えたいと思います。
【怠け者な僕が家事を率先してできるようになったのは、紛れもなく先生のお陰です。また気軽に会える世界になったら、同窓会なりしてたくさんお話ししまょう。お世話になりました。】