ターニングポイント
当時中3に進級した僕は初日だしいきなり誰かと話しても浮きそうからとりあえず他の人の出方を見よう…と誰かが話しかけてくるのを待ち構えていました。
その時すたすたと、文庫本を読んでいた僕にある女子が近づいてきてこう言いました。
「ねえ、〇〇(本名の苗字)ってさ小説書いてんだよね?」
突然のことに僕は固まりました。当時も今も執筆が趣味だし一字一句間違っていないことを喋ったんですが見たことも話したことも無い人だったので、どう反応したらいいか迷いながらこう答えました。
「そうだけど…それ誰かから聞いたの?」
さて、この後の彼女の一言で僕は『なんだこの人面白えな』と引き寄せられ、校外では珍しい、今でも直接会うような間柄になるのですが、その一言とは……