新しい「今年」のはじまりに向けて 積み重なる言葉をひそかに胸に留める
お話をつくってみたいものだ、と思う。 とだけひとまず文字に落としてみる。
鼻が赤くなる気温 白い息にまじって雫もすぐに枯れる
出会いたい人に出会えない世界の広さを嘆く頃に 数ヶ月前のあの人の足音がした
自分が書きたいものを書くんだと決めて描く未来はきっと誰も欠けない
雨の音に被せた誰かの泣く声がする 水溜まりに響いた嗚咽を拾う
泣きそうになる日は風が柔らかい
「冬はいちばん星が綺麗に見えるんだよ」 夕方の雰囲気をまとった紺色の空に 少しずつ星がこぼれ落ちていく。
妬みが生んだ醜さを感じるのは結局「わたし」であって 誰かの言葉だからと傍観していては「わたし」から飛び出す醜さに気づけない
叶わなかった「ありがとう」を噛みしめて歩く それくらいがちょうどいい 寒さが鼻を刺す